集客コストを100分の1にする方法

前回の記事で、1にも2にも集客という話をしました。創業間もない頃、集客に悩んで、自治体の無料相談制度を使って、専門家に相談したことがありました。その相談員はもう結構な年で、すでに現役を引退されているように見えました。どういうアドバイスがあったかと言うと、要は展示会に出展したらどうか、とのことでした。んー、そいういうことを期待してたんじゃないんだけど・・と思いましたが、とりあえず「ありがとうございました」とその場を後にしました。創業間もない、資本力も無い、人手も無い、無い無い尽くしの中で、いったい何ができるのか、もっとリアルな話をお伝えできればと思います。

集客コストを100分の1にする方法

ネット集客しかありません。広告と言うと、テレビや新聞は言うまでもなく、ラジオや雑誌でも資本力のあるところには敵いません。それは展示会でも同じです。展示会場のスペースは、小間という単位で借りるのですが、展示会にもよりますが、1小間あたり50〜100万円はかかります。創業間もないタイミングでは、たとえ1小間でもかなりイタい出費です。しかし大手は、資本力にものを言わせて5小間10小間と押さえていきます。当然、参加者はそういった目立つブースに集まって、1小間のブースなど視界に入りません。

展示会とネット集客の比較

では、展示会とネット集客をざっと比較してみましょう。まず展示会ですが、1小間(3日間)を60万円で借りたとします。1日7時間オープンして、1時間に4〜5人接客できたとすると、1日に約30人ちょい、3日で約100人の名刺が手に入ります。60万円のコストで100人ですから、一人あたりのコストは6000円になります。

一方、ネット集客ならどうでしょう。例えば下図は、私のケース(会社のホームページ)ですが、一ヶ月あたり8000〜9000人の新規ユーザが訪問してきています。この内の1/1000から問い合わせがあったとすると、ひと月に8〜9人の連絡先を獲得できます。サーバー代は月約500円ですから、一人あたりのコストは約60円です。展示会と比較して、なんとコストは1/100です。

弱者が生き残るには

資本力が決め手とならない方法で集客することです。事業をはじめると、新聞、雑誌、展示会と、多方面から売り込みか来ます。話を聞くと「ちょっとやってみようかな」と思ってしまいますが、気をつけてください。資本力のあるところがすべて持っていってしまいます。だから、あなたの会社が弱者だと自覚するなら、はじめからネット集客1本に絞って、脇目も振らず取り組むことをおすすめします。ネットでの存在感は、必ずしも資本力とは一致しません。お金をかけたからと言って、集客できるとは限らないからです。

また、一度集客の流れができてしまえば、継続的に新規獲得できる点もメリットです。展示会でこれを実現するなら、年に数回の出展が必要になって、大手の資本力にはとても太刀打ちできません。この不確実な世界で生き残るには、継続性が重要です。何が当たるか分かりませんから。そのためには、小さいコストで、継続して集客できる手段を持つことです。ネット集客を極める、弱者が生き残る数少ない方法の一つです。


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