起業時の資金調達、おすすめはこれ

資金調達というと、まずは銀行からの借り入れ(融資)、出資の受け入れ、最近ではクラウドファンディングなどが考えられます。ミドル世代の起業を考えたとき、どのような資金調達がおすすめか、考えてみたいと思います。

資金調達のおすすめはお客様

そもそも資金調達の目的としては、運転資金や、レバレッジが考えられます。何度もこのブログでお伝えしてますが、ミドル世代の起業ではリスクは極力抑えたい。ですので、レバレッジ目的の資金調達はここでは考えません。とすると、資金調達の主目的は運転資金になります。企業が利益を出していれば、基本的には運転資金に困ることはありません。したがって、資金調達の基本はお客様からの利益となります。

お客様からいただいた利益は、その調達に何のデメリットもありません。お客様は理想的な資金調達先、ということになります。調達自体が難しいのですが、これは企業活動を兼ねているので、その努力は無駄になりません。お客様からの資金という意味では、クラウドファンディングもうまくできた仕組みかもしれません。

一方、運転資金の調達に他人のお金をあてる方法は、リスク大です。見ていきましょう。

絶対しない方がいい資金調達

それは出資の受け入れです。会社は誰のものですか?従業員のため?そんな理想論は通じません。株主のものです。自分の会社に出資を受け入れた途端、自分のものでなくなります。出資比率にもよるのですが、ミドル世代の起業なら特にやめた方がいいです。株主のために仕事をしなければいけなくなります。そんなことしたいですか?そもそも起業した(あるいは起業したい)理由は何ですか?

もう1つは、確実に面倒が増えます。資本政策を考えないといけない。そこまでいかなくても、株主との方向合わせ、株主間の調整など、本業とは違うところに時間が取られます。そういう時間があったら、目の前のお客様のために使いたい。売上数千万円の経営なら、それでいいと思うのです。

できればしたくない資金調達

それは銀行からの借り入れ、融資です。融資の最大の問題は、どんなに悪い状況でも、返済し続けなければいけないという点です。借りた以上仕方がないのですが、パンデミックや戦争など、最近の外部環境は不確実性に満ちています。こうした状況で返済のリスクを抱えるのは、できれば避けたいところです。

しかしながら、どうしようもない場合はあります。わたしの場合、不測の事態に備え、運転資金として最低6ヶ月分は残しておくようにしています。もしこれを割ったら、すぐに融資を検討します。そういう場合に備え、金融機関とはいくつか接点を持っておくことをおすすめします。良い条件があれば、小額でも借りておくのもよいでしょう。

資金繰りで困らないために

資金繰りは、固定費が高い状態で売上が落ちたときが危ないです。まずは固定費が高い状態を避けること。とくに人件費と地代です。繰り返しますが、雇用するのはギリギリまで耐えて下さい。また、オフィスは必ずしも必要ありません。

そして売上をコントロールするのはほとんど不可能なのですが、絶対に集客を止めないこと。どんなに忙しくても、集客を止めたらダメです。必ず売上に響いてきます。どんな常連さんでも永遠ではないのです。忙しいときほど、集客が疎かになっていないか点検して下さい。


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