ミドル世代の起業、自己資金はいくら必要か?

以前の記事で、起業に踏み切れない不安の正体は「お金」というはなしをしました。また、先日のニュースでも、副業・兼業を検討するにあたり最も不安に感じている事について、7割以上が資金関係だという結果です。そうなると、じゃあいくら必要なんだよ、という疑問が湧いてきます。そこで今回は、起業に際しての、自己資金について考えてみたいと思います。

自己資金はいくら必要か?

いくらあっても足りません。単純なはなしですが、赤字が続く限り自己資金は目減りしていきます。したがって赤字を解消しない限り、いくら自己資金があっても足りません。ではどうして赤字になるかというと、売上よりコストが高い場合です。これも単純です。とくに、創業期は売上自体が上がらないことが問題になります。どれだけコストを圧縮しても、自分の給料をゼロにしても、売上がなければ赤字になります。そうなると、自己資金云々より前に、売上があがるのか? 自分の商品やサービスは売れるのか? そこが本質的な問題になるわけです。

自己資金より重要な資産

自己資金より重要な資産、それは、顧客基盤です。どれだけ自己資金があっても、自分の商品やサービスが売れなければ、いずれ行き詰まります。そうならないために、自分の商品やサービスを売るために、何が必要か。そうです、お客さんです。自分の商品やサービスを売るための顧客基盤さえあれば、自己資金に多少の不安があろうとも、スタートが切れます。

以前の記事で、50万円の利益を得るためには17万人にリーチする必要がある、という少し厳しい試算をしました。しかし極端に言うと、17万人の顧客基盤があれば、この目標は達成されるわけです。あなたの商品やサービスに関する情報をこの顧客基盤へ流せば、50万円の利益が見込める。自己資金を考えるより、顧客基盤をどう構築するかを考える方が、起業する上では遥かに重要だと分かります。

1にも2にも集客

資金が足りなそう、収入が不安定になりそう、黒字化できるか不安、・・これら全ての不安は、「集客」で解決します。ミドル世代の場合、もしかしたら早期退職制度などで、まとまったお金があるかもしれません。「これを機に起業でも考えるか」となりそうですが、実は起業のタイミングは自己資金ではありません。見通しの立つ顧客基盤ができたとき、それこそが起業のタイミングだと思うのです。

顧客基盤と言っても、いろいろなケースがあると思います。私の場合は、大手の法人顧客から、継続的な発注が見えていたことです。自己資金でどうにかなるようなレベルの金額ではありません。あるいは、趣味で始めたブログのページビューが数万件あるとか、youtubeの登録者が10万人を超えているとか、そういう形の顧客基盤もあるかもしれません。最近ではこういったメディアをオウンドメディアと言ったりもしますが、情報をプッシュできる独自のコミュニティのことです。

起業したら必ずブチ当たる壁が集客です。これを独自にできない会社は、下請けになるか、消えていくしかありません。それなら、起業する前から、集客に着手しておくことをおすすめします。あなたが将来売ることになるかもしれない、商品に関する情報や、ノウハウなどを発信して、独自のコミュニティを作ってください。情報発信だけなら、本業があってもできますね。思いがけず大きなコミュニティになったら、あるいは大手からの引き合いがあったなら、それこそ起業のタイミング。迷わずスタートしましょう。


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