起業における最大のリスクとは

起業と簡単に言うけれど、実際に会社を辞めて・・と想像しただけで、不安と恐怖でお腹のあたりがゾワゾワしてきます。1ヶ月、半年、1年・・まったく収入が無かったらどうするんだよ、という話です。

起業のリスクは?成功するにはどうすれば?、あのホリエモンさんがよく言っている4原則というものがあります。1.初期投資がいらない、2.在庫を持たない、3.利益率が高い、4.リピートする、の4つです。これは確かにそのとおりです。今後、このブログでも1つずつ解説していこうと思ってますが、その前に、より重大なリスクについて、今回はお話していきたいと思います。

起業における最大のリスクとは

それは雇用です。もしあなたが、これから起業する、あるいは起業して間もないためまだ従業員がいないのなら、当面は一人で経営されることを強くおすすめします。

最大の理由はそのコストです。起業間もない時期は収益が安定しません。売上がゼロの月もあるでしょう。そのための資本金なのですが、仮に資本金が300万円あったとしましょう。月給30万円の正社員を一人雇うと、実際にはその1.5倍の45万円くらいかかります。自分の給料をゼロにしても、半年しか持ちません。パート・アルバイトで、コストを半分にできたとしても、自分の給料として20万円ちょっと出してしまうと、やっぱり半年しか持ちません。

仮に正社員を3人雇い、自分の給料も含め月に300万円がかかるとしましょう。何らかの理由で半年間成果が出なかったら、約2000万円のマイナスとなります。資本金を1000万円用意し、銀行から1000万円の融資があったとしても、半年でゼロです。事業を継続しながらこのマイナスを埋め、プラスに持っていかなければなりません。事業を継続しながらです。急に成果が出るなんてことはあり得ません。何年かかりますか?恐すぎます。。

優秀な人材は雇えない

雇用がおすすめできないもう一つの理由は、人材の質です。あなたがどんなに事業の素晴らしさを説明したとしても、まず間違いなく、優秀な人材は雇用できません。

起業したてのどこの誰かも分からない人がつくった会社に、誰が入社したいと思いますか?仲介業者に頼みますか?売れ残りを紹介されるだけです。基本的なビジネススキルはおろか、日本人なのに日本語すらまともに通じない人材に、あきれ果て疲れ果ててしまうでしょう。育てる?その間に会社が潰れてしまいます。

ならば知り合いに頼みますか?知り合いなら能力は把握してるでしょう。でも雇用はダメです。どんなに業績が悪くても、毎月毎月決まったコストが発生するからです。知り合いなら、業務委託にするべきです。

難しいのは継続

私の父も経営者でした。私が起業したとき、一言つぶやきました。「起業するのは簡単だ。問題は継続だ。」そう、難しいのは継続なんです。

商品やサービスが売れるには一定の時間がかかります。認知にも時間がかかる上に、問題点を見つけ、それを改善し、マーケティング、そして営業と、この繰り返しです。法人相手なら、意思決定するのに半年や1年などザラにあります。それでもしぶとく継続するには、毎月の費用、つまり固定費を極限まで削ぎ落とす必要があります。

そして固定費において最もインパクトが大きのは、いやむしろ固定費そのものと言っていいほどのインパクトである人件費、これは起業において極めて慎重に考えるべきリスクだと思います。もしあなたが、「忙し過ぎてもう限界だ」「今後数年は間違いなく伸びるぞ」と思ったなら、そこではじめて雇用を検討するくらいでよいと思っています。


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