以前の記事で、まず売上を立てることを最優先にすべきというお話をしました。そこにお客さんがいること、あなたのサービスに価値を感じてくれる人がいること、この確認が重要だということです。
ではどうやって確認をするのか。ミドル世代のあなたが、これまで積み上げてきたスキルを棚卸して、サービスという形で発信する必要があります。今回は、その棚卸しと、サービスまでの導線について考えてみたいと思います。
スキルの棚卸し
スキルをリストアップする際は、サービス化を意識して行ってください。単にできることをリストアップするだけでは、過去の仕事の延長になって可能性を狭めてしまいます。あなたの仕事は、残念ながら既に成長産業でない可能性があります。そこに縛られては、スキルの捉え方を見誤るかもしれません。
例えば、自動車エンジンの設計者が、そのままエンジン設計をスキルとしてあげるのではなく、エンジン設計に伴う駆動系の知識、設計ツールの操作、開発企画力、製品テストの数学的ノウハウ・・、のように汎用性のある捉え方が必要です。サービス化を見据えてリストアップすれば、あなたのスキルを効果的に分解することができます。
サービスを考える際のポイント3つ
そのサービスを「やりたいか」「やる価値があるか」「やれるか」の3つです。
ミドル世代のあなたが、再起動してまでやりたいことなのか、まずはそこが最も重要です。人生の後半戦まで、やりたくないことで無理したくありませんよね?やりたくないことでいいなら、そもそも再起動なんかせずに、会社にしがみついていた方がよいですね。
次にやる価値があるか。いくらやりたいと言っても、世の中に求められてないなら、やっても仕方ありません。それでもやりたいなら、それは趣味でやってください。
最後にやれるか。つまりここが、あなたのスキルとリンクしている必要があります。
ワクワクしながら提案する
「やりたいか」「やる価値があるか」「やれるか」この3つが揃って、はじめてサービスとして成り立ちます。このポイントをおさえて、スキルの棚卸しとサービス化を検討してください。
私はサラリーマン時代とは全く異なる業界、全く異なるサービスで起業しました。しかしながら、サラリーマン時代のスキルはところどころで役に立っています。特に法人相手ですので、企業の文化や意思決定がどういうものか、必要なものは何かを理解し、提案することができます。
自分のスキルが誰のどのような問題を解決できるのか、それをワクワクしながら提案できるのか、そんなことを考えながら、もう一度あなたのスキルを見直してみてはいかがでしょうか。